こんにちは! 元作業療法士のアラサーOLです。
今回は、作業療法士(OT)として働きながら「一般企業に転職したい!」と思い立ち、転職活動をしたものの挫折してしまった失敗談をシェアします。
少し考えたり調べたりすればわかりそうな失敗も多く恥ずかしいのですが、これから転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。この経験が誰かの役に立ちますように…。
転職を考えた理由:なんとなく辞めたい、向いていないかもという漠然とした思いからスタート
新卒で作業療法士として働いて数年の頃、「このままOTを続けていいのだろうか?」と漠然とした不安がありました。
なんとなく病院内の世界しか知らないことに引け目を感じていたり、仕事が思うようにいかないときには「作業療法士に向いていないのでは?」という思いがあったのです。
「別の世界を見てみたい」「第二新卒枠を活用するなら今がタイミングかも」と思い、明確な目標もないまま転職活動をスタートしてしまいました。
振り返れば、転職理由がはっきりしておらず、「何を変えたいのか」「自分が何をしたいのか」が曖昧だったことが大きな反省点です。
ほぼ初めての就職活動:初歩的なミスが多数…
転職活動を始めるにあたり、まずはいくつかの転職サイトに登録しました。
そこから、医療職向けのエージェントではなく、一般企業向けのエージェントさんを紹介してもらい、活動をスタート。
しかし、問題はここからでした。
新卒の頃、いわゆる「就職活動」のように何社も応募してエントリーシートを書いて、面接を受けるという経験がなかったため、ほぼ初めての就職活動でした。
書類が通らない!その原因は…
履歴書や職務経歴書を提出しても、ほとんど書類選考が通過しませんでした。
振り返ると、その理由が明確です。
- 履歴書の写真が茶髪&私服風の白ジャケット
採用担当者が「本気度」を疑う見た目だったと思います。黒髪に修正してくれるエージェントさんもいましたが、それまで気づかない自分に反省…。
- 職務経歴書が専門用語だらけ
「○○疾患の患者さんに○○訓練を行いました」といった、医療職以外には意味が通じない表現を使用していました。一般企業の採用担当者にとっては「なんだこれは…?」だったはず。 - SPI等の対策をしていない
こちらも一般企業の就職活動をしていたら、対策している方も多いかと思いますが、転職活動ではじめて受けることになりました。
初見で対応するのはなかなか厳しかったです。
面接に進んでも準備不足が目立つ
書類選考が通過した数少ない会社で面接を受けましたが、準備不足が明らかでした。
- 応募先の会社や業界のリサーチ不足
IT企業の営業、不動産の営業事務など、手当たり次第に応募していたため、「この会社で何をしたいのか」が答えられませんでした。
- 志望動機が漠然としていた
「一般企業に行ってみたい!」という理由だけで応募していたので、こちらも納得感のある志望動機を伝えられずでした。
- 何でも正直に伝えすぎてしまった
「日常的に残業が発生するのですが、対応可能ですか?」という質問に、もごもごと歯切れの悪い回答をしてしまったこともありました。
唯一の内定:辞退してしまった理由
唯一内定をいただいたのは、あるIT企業の営業職。
ですが、面接中に「これまでの職歴を生かせるのでは?」ということで人事職を提案されました。
実際に働くことを想像してみると、条件や仕事内容から「転職しても、今のもやもやは解決しない」ということに気が付きました。
結果的にせっかくいただいた内定もお断りしてしまいました。
そこで、「転職して何を叶えたいのか?」がわかっていなかったことに気が付きました。
「今の環境でも解決できる悩みなのでは?」とおもいはじめ、転職の熱は冷めました。
また働きながら時間の調整をすることも難しく、再び作業療法士として働く道を選びました。
失敗から学んだこと:次はこうする
初めての転職活動で、今思えば恥ずかしいことばかりですが学んだことは多くありました。
自分の「転職理由」と「目標」を明確にする
転職を考える際は、まず自分の不満や希望を整理し、明確にすることが大切です
- 何が不満なのか?(例:労働環境、キャリアの限界など)
- どんな環境で働きたいのか?(例:事務職、働き方の自由がある職場など)
これがはっきりしていないと、行き当たりばったりの活動になってしまいます。
エージェントに積極的に相談する
エージェントさんをもっと頼るべきでした。
書類が通らない理由を聞く、志望動機の作り方や職務経歴書の書き方をアドバイスしてもらう等、「転職活動の基本」を知らない状態だったので、プロの意見をしっかり活用すべきだったと思います。
一般企業のリサーチをしっかり行う
自分が転職したい業界や職種について調べ、不足しているスキルや知識を学ぶことが重要です。
特に医療職から異業種に行く場合、「その業界で求められるスキルや経験」を知る必要があります。
書類作成を徹底的に準備する
医療職の経験をアピールする際は、「専門用語を避け、汎用的なスキルに翻訳する」ことが大切です。
- チームとの協働経験 → コミュニケーション能力
- 患者さんのリハビリ計画 → プロジェクト管理能力
等、「企業の求める能力」に結びつく言葉で表現すると印象が変わります。
おわりに
振り返れば、最初の転職活動は全体的に準備不足でした。
でも、失敗したことで「自分の考えが甘かった」「転職の難しさ」を学ぶ良い機会になったと思います。
もしこの記事を読んでいる方が同じように転職を考えているなら、ぜひ私の失敗を参考にして、よりスムーズな転職活動をしていただければ嬉しいです!
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